地域活動AtoZ

2024年3月掲載

volume 12団体個別サイト(WordPress)の上手な使い方

団体個別サイトは、すぎなみ地域コムが登録団体に無料で提供しているサービスで、現在、70以上の団体が活用しています。WordPressというCMSを使って団体が独自に情報発信することなどができるもので、特別なプログラムの知識なども必要なく、要領さえつかめば簡単に更新することが可能です。今回は、この団体個別サイトの「上手な使い方」を、実際に活用しているサイトを紹介しながら見ていきます。

団体個別サイトでできること

活用に際しては、まず、SNSとの役割の違いを明確に理解しておくことが必要です。X(旧Twitter)やFacebook、InstagramなどのSNSでは、発信した新しい情報は次々と流れていき、古い情報を改めて確認したいときなどはひとつひとつ遡らなくてはなりません。一方、WordPressはブログのような機能を持つので、新しい情報を発信していくだけでなく、それらの情報を整理・蓄積してアーカイブ化することもできます。定期的なイベント類の記録やメンバーで共有しておきたい書類の保管などが必要になる団体活動にとって、その点において有益なものとなります。SNSを併用する場合は、それぞれの特性を踏まえ、使いこなしていくことが肝要です。

団体個別サイトには、あらかじめ「お知らせ」「イベント・講座」というふたつのコーナーが設置されています。いずれも、すぎなみ地域コムの本サイトに転載・トップページに概略が表示されるような仕組みになっているので、多くの方に見てもらえる機会創出にもなります。このほかにも、もちろん新しいコーナーを作ったり、画像やファイルを追加したり、便利な機能が様々組み込まれています。使い慣れてくれば、デザインを独自にカスタマイズしていただくこともできます。

詳しいことは、マニュアルを参照ください。

団体個別サイトの紹介

ではここから、積極的に利用されている団体個別サイトを具体的に見てみたいと思います。任意団体、町会・自治会、学校支援本部と、異なる種別の3団体を取り上げます。あらかじめ用意した簡単な質問に答えていただきましたが、それぞれ団体の特性に合わせた使い方をされていることがよく伝わってきます。ぜひ参考にしてみてください。

1.子育てきずなサロン「ままころ」

阿佐ヶ谷エリアを拠点に、「子育てきずなサロン」として主に子育てに関わる方々に向けた居場所作りをしている団体です。団体個別サイトは、2020年1月から利用されています。

Q:団体個別サイトをどのように活用していますか
A:ままころの開催予告、開催報告、イベントの告知などに活用しています。

Q:団体個別サイトがどのように団体活動に役立っていますか
A:活動の周知はもちろん、地域コムという信頼性の高いサイトに属しているということが、団体への安心感にも繋がっていると思います。

Q:団体個別サイトの使いやすい点はどこですか
A:トップページにチラシを掲載できる点が便利です。

Q:団体個別サイトを工夫しながら使っている点はどんなことですか
A:画像とタグはなるべくたくさん入れるようにしています。また、同内容をアップしているFacebook、Instagramへのリンクも設置しています。

このほか、まだ利用していない団体へのおすすめポイントとしては、「WordPressということで、サイト制作の自由度が高い点が面白いと思います」というコメントをいただきました。
こまめな活動状況の更新を心がけられていることがよくわかるサイトで、閲覧者にとってはとてもありがたいと思います。

2.松庵町会・松庵町会防災会

松庵1丁目〜3丁目のエリアの町会で、地域コミュニティの構築や、安全安心の街づくりによる、「赤ちゃんからお年寄りまで、みな健やかで活気あふれる街、松庵」を目指して活動しています。団体個別サイトは、2020年1月から利用されています。

Q:団体個別サイトをどのように活用していますか
A:町会・防災会、震災救援所活動の案内、回覧(電子回覧板)、会報の掲載などです。

Q:団体個別サイトがどのように団体活動に役立っていますか
A:町会活動の情宣(イベント・会報の周知など)、過去の活動の記録、ダウンロードできる入会申込書や集金明細票などの掲出に役立っています。

Q:団体個別サイトの使いやすい点はどこですか
A:シート(固定ぺージ)の追加が容易であること、会報や申込書等が貼れること、JetPack統計を使っているのでサイトやページ毎の訪問者数がわかることなどです。

Q:団体個別サイトを工夫しながら使っている点はどんなことですか
A:防災関連の情報や回覧については、杉町連や区の関連するサイトへのリンクを貼って最新の情報を得やすいようにしています。特に「震災救援所」ぺージについては、周辺の町会や学校関係者とも共同で使用しています。会報や案内チラシにも、その関連ページの二次元コードを掲載しています。

このほか、まだ利用していない団体へのおすすめポイントとして、「ヘッダー画像に町内の掲示板や公園が写った写真などをランダムに表示させられる点」というコメントをいただきました。
アクセス統計ができるWordPressのプラグイン「JetPack」を使っているとのことですが、自分たちのサイトを客観的に評価できるようにしているのは大きな工夫点のひとつだと感じました。

3.ももし学校支援本部

桃井第四小学校の学校支援本部として、地域・保護者・卒業生と共に、「授業支援」「学校行事支援」「学校環境整備」などの教育活動のサポートを行う団体です。団体個別サイトは、2023年7月頃から利用されています。(質問にはAさん、Cさん、Tさんの3名が答えてくれました)

Q:団体個別サイトをどのように活用していますか
A:主に学校支援本部の活動報告を掲載しています。2023年9月にリニューアルし、学校行事のお手伝い、イベント開催、ボランティア活動の様子などを数枚の写真とともに報告させていただいています。(C)
A: タイムリーに発信できるところが有難いです。(T)

Q:団体個別サイトがどのように団体活動に役立っていますか
A:これまでの活動報告は、紙媒体(A4表裏)で年度末に1回発行だったため伝えたいことを載せるスペースが限られていましたが、個別サイトを活用することで、たくさんの活動をその都度報告することができるようになりました。掲載された記事について、閲覧された方から喜びの声をいただくことがあり、活動のモチベーションアップにつながっています。また、組織イメージ図やイメージキャラクターの紹介ページも作成することができ、閲覧された方から反響をいただくことがあります。(C)
A:上の設問・回答と重なりますが、タイムリーであると同時に、活動内容を知り、興味を持ってもらえたり、次回の参加にもつながっているのではないかと思います。(T)

Q:団体個別サイトの使いやすい点はどこですか
A:WordPressを使う事で難しい言語を使わず直感的な操作で簡単にHPが作れるところ。更新が楽なところ。テーマが決まっているが故に逆に悩まないですむところ。また、何かあればサポートの方に相談できるところも安心です。(A)

Q:団体個別サイトを工夫しながら使っている点はどんなことですか
A:写真の配置や大きさは少し気にしながら作成しています。また、他の団体さんのサイトを参考にしながらより分かりやすく、もっと見たくなるようなサイトにしたいと思っています。(A)

このほか、まだ利用していない団体へのおすすめポイントとして、「活用目的が異なるかもしれないので難しいですが、いろいろとサポートしてくださるのはありがたく、費用がかからないので利用しやすいです(C)」、「費用がかからないのは本当にありがたいですし、サポート内容も豊富です!(T)」というコメントをいただきました。
他団体のサイトも参考によりよいサイトづくりを目指しているとのことで、これからもぜひ今以上に活発にご利用いただければと思います。

団体個別サイトを作りたい場合は

すぎなみ地域コムへの新規の団体登録申込の際に設置を希望するかどうかを確認していますが、既に登録している団体でも、設置は可能です。登録団体の方のページから「団体個別サイト設置申込み」ボタンを押すと、手続き方法が記載されていますので、そちらをご確認ください。

また毎月、すぎなみ地域コムに関する操作説明会を実施しています。操作に困った場合などは、お気軽にご参加ください。

子育てきずなサロン「ままころ」:https://member.sugi-chiiki.com/mamakoro/
松庵町会・松庵町会防災会:https://member.sugi-chiiki.com/shouan-choukai/
ももし学校支援本部:https://member.sugi-chiiki.com/momo4-shienhonbu/

2024年3月 執筆:すぎなみ地域コムサポートチーム