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CSW63 参加報告

内容

今年も、若手支援基金の補助を受けた5人の学生がNYでのCSW63(国連女性の地位委員会)に参加しました。
現地でのサポート体制が手薄になることを懸念し、多くの方に応援をお願いしました。お蔭をもちまして、それぞれ楽しく有意義な経験をしてきたようです。ご協力ありがとうございました。


「CSW63参加報告」
             早稲田大学政治経済学部2年 猫本 凜

はじめに、この度CSW63に参加させて頂いたことを心より感謝致します。一大学生である私にとって、このような大変貴重な機会を持てたこと、忘れられない経験ができたことを本当に嬉しく思います。

 CSW63を通して、多くのことを学びました。女性問題に関して、日本にいるときには知らなかったものから、私の生活に身近なものまで、様々な分野の問題と実際の声を聴いて参りました。感じたことは多々ありますが、今回最も感じたことは、男女平等を実現するのに最も大切なものは教育であるということです。

 例えば痴漢や性業界ビジネスといった、女性の自尊心を軽視する風習は日本でよく見られますが、これは日本での性教育の問題が招いた結果であるように感じます。性への興味が芽生え始める10代に十分な性教育を行わないこと、男女を分割して保健の授業を行うといった風習が、その後の相互の性への誤解や不十分な理解につながると考えます。現地でこのトピックのパラレルイベントに出席致しましたが、海外の方々の反応が驚きと怒りに満ちていたことが印象的で、日本人としてこの事実を恥ずかしく思いました。日本の男女平等は世界的に遅れているという話は聞いたことがありましたが、ここでもそれを実感しました。男女平等を目指すには、このような意識を適切な教育によって根本から変える必要があるように感じました。

 他方面からも、教育の違いによってジェンダーの価値観に相違が生まれる例を見て参りました。特に印象に残っているのは、FGMに対する世界の考え方です。FGMとは女性性器切除を意味しますが、私は現地でこの体験者の話を聞いて初めて知りました。初めはただ衝撃を受けました。女性を精神的にも身体的にも傷つけ、科学的な観点から見てもメリットがないように感じたからです。しかし次第に、この考え方は、この文化がない国に生まれ育った私だからこそ持ち得たものだということに気付きました。当事国の人々にとってみれば、それは昔から受け継がれてきた慣習だからです。FGMは撤廃すべき、と主張するパラレルイベントにも参加しましたが、それはFGM当事国によるものではなく、先進国の人々が主催するものでした。私はここに、育ってきた文化による考え方の相違を見ました。一方、当事国の中でもFGM反対の声が増えています。これはグローバル化した時代の変化によるものだと感じました。

教育と文化は密接不可分です。そしてこれらは、極端に言えば洗脳だと思っています。幼少期から当たり前だと思っている文化に疑問を持つには教育が必要不可欠です。同時に、様々な文化を交えて知見を広めることも大切であり、この繰り返しが文化の再構築に繋がります。男女平等についても同じことが言えます。各国の男女平等に対する意識は、その国の文化と深く関わっています。そしてその意識を変えていけるのは時代に合った教育です。変わりゆく時代に柔軟に対応した教育を受けることが何より大切であるように感じました。


「CSW63参加報告書」
          南山大学 外国語学部英米学科三年 中島美穂

CSW63に参加したことは、世界のジェンダー問題について深く考えるきっかけとなった。日本の男女不平等に関して興味があり参加したが、世界で起こっている男女不平等に関しても直接触れ、考える機会となった。

私が一番興味を持ったのは、FGM/C(female genital mutilation/cutting; 女性性器切除)についての問題である。私はCSW63に参加する前、FGM/Cについて知らなかったので、その内容に衝撃を受けた。FGM/Cとは、アフリカを主とした世界中で、女性の処女性を守るために伝統的に行われてきた通過儀礼の一つである。しかしその多くはきちんとした医療プロセスを踏んでおらず、出血多量や感染症で死に至る可能性もある。FGM/Cを禁止する法律もあるにも関わらず、年間約200万人がFGM/Cを受けている。それは、FGM/Cを受けないと、嫁げないという言説があり、両親が(とりわけ父親が)子供に強制させているからである。
私がFGM/Cを知ったのは、CSW63でSWF international の創立者であり、FGM/C根絶に向けて働いているDr, Nina Smart の公演を聞いたことがきっかけである。彼女は、ルーマニアで生まれ、西アフリカのシエラレオネで育ち、1991年にシエラリオネの慣習であるFGM/Cの危機にさらされたが、彼女はその慣習から逃れアメリカに移住した。もちろん、今でもシエラリオネでFGM/Cの慣習は根強く残っていると彼女は話した。しかし、1991年から今日に至るまで、何も進歩がなかったわけではなく、1991年には議論されること自体タブーだったFGM/Cという話題が、現在こうやって声を上げることができていることが、FGM/Cの根絶に向けた進歩だと語っていた。

そこでFGM/Cについて興味を持った私は、Addressing FGM in the US という公演も公聴した。彼らは、FGM/Cを科学的な証拠を持って「まったくもって非利益的なもの」と考え、FGM/Cの根絶のためには西洋の科学を信用してないアフリカやアジアの人々から信頼を得、FGM/Cが一つも利益をもたらさないことを理解してもらうことが重要だと述べていた。
しかし、私は、彼らがFGM/Cという慣習が野蛮なもので、彼らによってアフリカやアジアの人々を教化させる必要がある、というような論調で話していることに違和感を覚えた。FGM/Cは西洋的価値観からは、全くもって非利益的なものであろうが、それを慣習として伝統的に行ってきた人々にとっては、精神的支えになっている可能性もあるのである。FGM/Cを行ってきた彼らの伝統文化を尊重せず、上から自分たちの価値観を押し付けるような方法では、むしろ彼らの抵抗感が増すだけであろう。
その公演終了後の質問で、FGM/Cを受けた少女が言っていた、「私たちが声をあげることのできるプラットフォームか欲しい。」この言葉こそ、真実だと思った。実際に受けた人々が、自分の気持ちを外に発信することができる場所を作ることが、一番の支援に繋がるのではないかと感じた。

CSW63を通して、多様な視点から物事を観るということの大切さを改めて実感することができたように感じる。


「CSW63に参加して〜女性がより一層輝くために〜」
               神戸女学院大学 徳富郁香

最初はCSW63という言葉さえ知りませんでしたが、様々な方々のプレゼンテーションを聞くことによって、本当の意味のCSW63を知ることができたように思います。
ニューヨークへ行く前は、周囲の環境を変えて、女性が生きやすくすることが重要だと考えていました。しかし、女性自身の意識を変化させることで女性の立場や地位を高めていこうとする考え方もあるのだと知りました。その方法は、まず、自分の理想像を想像し、そこから自分に欠けている部分を埋める方法を考えるというものです。そして、そのために社会をどのように動かしていくと良いかと自分に問うというものでした。実際に、このセミナー時に、呼吸を整え、精神統一をし、相手と向き合って、目と目を合わせ、何を感じたか等と話し合いをしました。そこから、自分に何ができるかを考えました。今までこのような事をしたことがなかったので、新鮮な気持ちになりました。また、自分自身の意識を変えるという考え方もあるのだと初めて知りました。私にとってCSW63とは、国際交流を通して自分の考えをより良くし、視野を広げるものだと思いました。

またLanguage fairという、男女で言葉の表現が違うものは何かと考えるセミナーもありました。Language fairでは、実際に議論等はしませんでしたが、関心があり、学校の友人とともに表現の違う言葉は何かを考えました。例えば、保母と保育士、女優と俳優、婦人警官と警察官、保健婦と保健師、助産婦と助産師、奥さんと主人、看護婦と看護師、女子サッカーと男子サッカー、また、スチュワーデスやキャビンアテンダント、客室乗務員などという表現の仕方があると再認識しました。普段使っている言葉が、気づかないうちに男女で識別された表現の仕方になっていました。差別用語ではありませんが、男女で分けられた言葉なので、好ましくないと思いました。この他にも、幼い子どもであっても、女性は何でもできると主張していたNGOグループもありました。Girls can do anything. この言葉は大切だと思いました。

今回、憧れていた国連に行くことができて大変嬉しく思っています。今回のテーマ、Social protection systems, access to public services and sustainable infrastructure for gender equality and the empowerment of women and girls (女性と女児のエンパワーメントとジェンダー平等のための社会保護制度、公共サービスへのアクセスと、持続可能な社会構造)の事を深い所まで考えることができて良かったです。
UN Womenが主催するCSWがあると教えてくださった、Yolanda TSUDA教授をはじめとする、支えてくださった日本パシイワの方々、その他のNGOグループの方々、家族、友人に心より感謝申し上げます。大学生活の中で忘れることのできない、貴重な経験をさせていただきました。ありがとうございました。


「気付きから行動、そして学び、次のステップへ」          
          神戸女学院大学文学部 英文学科3回生 仙石梨花

「—参加したくないの」。授業中、Yolanda先生が私を含む生徒に声をかけて下さいました。実を言うと私は、毎年3月頃にニューヨークで開催されるCSWの存在を大学1年生の頃から知っていました。しかし、実際にCSW63への参加が決定するまでは「行ってはみたいけれども、私が行ける筈がない。参加者は私よりも英語がペラペラで賢い人ばかりなのだろう」と思い諦めていました。心の底の何処かで自分の可能性を否定している私がいたのです。
「CSWへの参加」。2年生の後期学期を迎え、この言葉が再び教室内で響いた時、私の中で何かが動き始めました。「そうだ、やはり私は国連に行って世界をこの目で見てみたかったのだ」と、その時ようやく自分の正直な気持ちに気付いたのです。

約2週間にわたり国連本部で開催されるCSW63に参加し、ニューヨークで過ごした日々は私の大切な宝物になっています。
まず、Pre-CSW63 Youth Dialogueでは少人数グループで「日常でジェンダーギャップを感じるのは、どんな時か」などの会話から始めて様々な問題に目を向けながら視野を広げました。この意見交換があったからこそ、私はその後の2週間において疑問に思った事や取り組みたい事を掘り下げる事が出来たのです。FGM(女性器切除)、Child Marriage(児童婚)、Sexual Education in Japan(日本の性教育)などの問題に対する気付きは、CSWに参加したからこそ得られたものだと私は思います。
その中でも、FGMを終わらせる為の活動をされているDr. Nina Smartとの出会いは特別でした。彼女に私がPPSEAWAに応募する際に書いたFGMについてのペーパーを読んで頂き、会話とメールのやり取りを通して「教育と知っている情報を発信し続けることの大切さ」を再確認しました。
だからこそ、帰国後はInstagramにFGMに関する投稿をして、この先の世界に生きる1人として出来る事を始めました。自からが動き出し、導き出す事で「次のステップに繋げたい」という気持ちが強くなったのを感じました。


「女性の“働きたい”と“子育てしたい”という権利」
          津田塾大学 田村咲

3/11から22日までニューヨークの国際連合本部で開催されたCSW63 (国連女性の地位委員会)ですが、私は13〜17日という短期間での参加となりました。以前より国連には強い憧れを持っており、将来はこういう機関で働きたいと切望しているため、短期間ではありましたが、毎日8:30~20:00まで、合計17のセッションに参加してき、多くのことを吸収できたと思います。その中でも印象的だったのがインフォーマルセクターで働く女性の権利についてです。

インフォーマルセクターは、正式な経済活動ではないため、金融や行政のアクセスが難しい一方で、彼らもちゃんと税金を支払っているかグレーな状況です。現在アフリカでは経済活動の60%がインフォーマルであると言われており、そこで活躍する女性も少なくありません。むしろ、家事や子育てがある女性にとって、時間や休みの日が固定され、自由が利かないフォーマルな働き方(例えば工場勤務等)より、自ら好きな場所に好きな時間で商売ができるインフォーマルセクターは非常に働きやすく、魅力的だという意見がありました。
ガーナのアクラ市場では、そんな女性たちが集まっており、子供を抱えたまま商売するのは難しいから、どうせなら市場の端に子供たちを預けられる託児所のような空間が欲しいという主張がありました。国が違えど、ジェンダー格差の深刻度や経済環境が異なっていても、働く女性の意見は今の日本と変わらないのだなと、非常に印象的でした。
他の参加者もその意見に同意をしていて、雰囲気のいいまま議論が終わるかと思った矢先、最後の最後に国連職員が「最終的にはインフォーマルセクターを無くさなければならない」とぴしゃりと発言した時、国連のこのようなやり方は本当に正しいのだろうかと疑問を感じてしまいました。

このように、強い憧れを持ってた国連やそれを取り巻くNGO側の主張の異なりを肌で感じることができ、大変勉強になりました。
一方で、特にアフリカ諸国が開催するイベントなどは、一人の発言に共感、反響の連続で、とても感情的な粗い議論もありました。
確かに、自国で起こった深刻なケースを取り上げ、それに対する男性への意見を述べることも大事ですが、実際今回のCSWではほとんどが女性で、どんなにいい意見を言っても、男性には届きません。やはり、本当のジェンダー平等を勝ち取るには、男性側の理解、協力が必要です。もう63回もやっているのなら、そろそろ男性も積極的に交えた議論をしてもいいのではないかとも思いました。

開催日2019年06月03日〜2019年06月03日
種別その他のイベント
会場ニューヨーク 室場:国連本部 (区外/)
料金有料 0円
対象会員限定

若手会員育成支援基金 ご報告

内容

日本パシイワ若手会員支援基金のご報告                                 
女性を取り巻く状況に関して世界で問題となっていることは何か、どんな議論がなされているのか、もっと知識を深めたい、そうした活動をする世界の人々と交流したい、将来国際機関で働きたい。そんな希望をもつ若い会員の国際的な活躍を願う、会員からの寄付による「若手会員支援基金」。今年も昨年に引き続き、「国連女性の地位委員会(CSW)」参加希望の若手会員支援のために有意義に使われました。
2018年第62回CSWには計7名からの問い合わせを受けましたが、その中から3名を選出、1人5万円の若手会員支援金を贈呈しました。この支援により、国連本部内施設への通行の許可証をもつことが可能となり、通常では出来ない国連本部大会議場での傍聴、日本政府とNGOの連携イベントの補助、政府国連代表部ブリーフィング、世界のNGO参加者が国連の合意結論に関与する機会となる早朝に開かれるNGOブリーフィングなどを経験することが出来ました。詳細は以下のレポートをご覧下さい。(柳下真知子)

「想いは一つ。そして発信へ」
                          神戸女学院大学 文学部英文学科 田村 早耶

 2018年3月11日から23日まで国連本部にて開催されました第62回女性の地位委員会(CSW)に参加してまいりました。CSWでは世界各国からのNGOが一堂に会し各国の女性を取り巻く状況、そして改善策についての議論を交わします。なぜ私がCSW62への参加を決めたのか、まずはその経緯をお話しさせていただきます。
 私の父は、典型的な亭主関白で、いまだに男尊女卑の考えを持っています。私は幼い頃から、父が「これだから女は、、、。」「どうして女は、、、なんだ。」「これは女の子にはできないぞ。」と言っているのを何度も聞いてきました。どんなに父が母を傷つけるような発言をしても、今更父に言い返したところで、父は何も聞いてくれないだろうと半ば諦めた様子で、母は父に一切何も言いませんでした。私も何度も今日こそは父に言い返そう、と思っても、いざとなると勇気が出ずに結局は涙を流すことがほとんどでした。何も言い返さない母と何もできない自分に苛立ちを覚えたこともありました。しかし、私も今年で二十一歳になり、1人の大人の女性へと成長しました。「これ以上私の母のように声を上げずに苦しむ女性を増やすわけにはいかない。なんとしてでもそのような女性の力になりたい。」そう強く思い始めました。そして、大学に入りジェンダー問題を学ぶにつれて、女性が世界中で直面している現状を変えること、そして行動を起こすことが、1人の娘として、女性として、社会の一員としての私の義務なのではないかと考えるようになりました。しかしながら、今の私にはどのように行動を起こしたら、社会を変えることができるのか、なかなか一人では答えを見出すことができませんでした。そんな中で、パシイワを通してCSW62の存在を知り、それに参加することが今の私に必要な行動を起こすためのビジョンを見つける絶好の機会になると思い、参加に至りました。

 今年のCSW62のテーマは「農村漁村の女性・女児のジェンダー平等とエンパワーメント達成のためのチャレンジと機会」でした。主に途上国または新興国においての女性の境遇について知る機会が多く、私もアフリカや中東の国々主催のイベントに多く参加いたしました。その1つとして、ウガンダ政府主催のサイドイベント「ウガンダにおけるジェンダーと公平な予算編成を通した女性の生活の転換」では、ウガンダ女性の多くが農業と家事に従事しているという現実から、生活の安定を目指すことで女性が過重労働をしなくてもよい環境づくりを政府が促進しているとのことでした。その他中東のサイドイベントなどでも法改正への取り組みなど、少しずつ前進している様子をうかがうことができました。
 色々なイベントに参加した中で感じたことを大きく2つに大別すると、同じ農村地域でも国によって格差が激しいため、同じ目標である “女性のエンパワーメント” でも重点がかなり異なるということ。そして、宗教や文化などのバックグラウンドが異なるため、それらを理解した上でその国々に適したアプローチ方法が必要だということです。1つ目に関して、途上国や新興国では農業に携わる女性の生活の基盤を作り、守ることから始める必要があり、先進国では農業に携わる女性のビジネス進出など、行政や民間との連携を促進することに重きが置かれていました。また2つ目に関して、国ごとに宗教や文化が異なる世界で、それに対する理解を伴わない解決策を提示したところで本当にその国の女性の為になるのかと疑問に思うことがありました。世界中から政府関係者やNGOを含む活動家が集う場で、新たな知識や情報、そして視点を得ることが多かったと同時に、多種多様な価値観を持つ国同士が同じゴールに向かって足並みを揃えることの難しさを目の当たりにしました。
 しかしながら、女性のエンパワーメントを達成したいという想いは国籍も人種も文化も宗教も関係なく同じ人間として、CSW62に参加した人皆が思っていることだと、会場の熱気を通して伝わってきました。もちろん、会場にいた人達だけではなくそれぞれの国や地域でNGOや個人で活動されている方も同じ気持ちだと思います。今回、VISAが下りずに参加できなかった方々がいるというお話を幾度か伺いました。その方々の心情を想うと居た堪れない気持ちになりましたが、その分会場にいる人たちが一致団結してCSW62を意味のあるものにしようという動きがあったのではないかと思います。実際、Youth Dialogueでは空席にDENIED VISASと書かれた貼り紙が貼られており、彼ら彼女らも一緒に参加しているのだと実感しました。まさにLEAVE NO ONE BEHINDと掲げているように、誰一人忘れることなくCSW62が開催されたように思います。このCSW62という場は、ただ単に世界各国から政府関係者やNGOが集って情報交換、そして議論をする場だけではなく、そこから発信して次へ繋ぐために必要不可欠な場なのだと思いました。

 日本においてはCSWの認知度、そしてジェンダーへの意識はまだまだ高いとは言えず、私の周りにも知っている人の方が少ないのが現状です。そこで私の今後の課題は「発信」することにあるのではないかと思っています。このような貴重な経験ができたことをそのままにしておかず、学んだことを感じたことを共有すること、そしてまたこのような場で世界に対して発言する力を身に着けていかなければいけないと思っています。
 最後になりますが、この度CSW62に参加できましたことはパシイワ会員の皆様のおかげであり、心から感謝申し上げます。

「自信を持って自分の意見を」

                         神戸女学院大学文学部英文学科 山本 輝愛

 この度は、ニューヨークの国連本部にて開催された、『第62回女性の地位委員会』に参加し、農村女性と女児のジェンダー平等とエンパワーメント実現への課題と機会といったテーマについて学ぶ事が出来ました。参加報告にあたり、Youthの一員としてCSW62に参加出来た事、またご支援をして頂きましたパシイワ会員様に御礼申し上げます。
 私は、大学生活において、世界における問題について学んでいますが、授業内で資料や写真やデータを見るだけで、ここから世界における問題に向き合う事の難しさを感じ、また実際にこの足でどこかへ出向き、目で見て、感じるという行為を一度もしたことが無かったため、自由な日々の中で、私はすごく刺激が欲しい、何か行動をしたいと思ったときに、ゼミの先生からCSW参加を支援するというプログラムについて教えてもらい、これだ!と思い参加させて頂きました。何もかもが制限されない、アジアの人たちと交流が出来る、また、国連の中に入るという、一生に一度もないだろうと思われる体験を、この20代の私が体験できるというのは、素晴らしい機会になるのではないだろうかと思いました。
 このような思いで臨んだ、私にとって初めての国際会議はとても新鮮で刺激的で、充実した毎日を過ごすことが出来ました。1日の始まりは8時半からのモーニングブリーフィングで、様々な人が挙手をし、声を上げる事の出来る会議の雰囲気はとても開放的で、とても良い印象を受けました。また、午後からは興味のあるThe voice of rural women / On girl’s education and women’s empowerment / Transforming lives of rural women and girls 等といったサイドイベントに足を運び、女性を取り巻く状況に関して世界で問題になっていることについて理解を深める事が出来ました。また、私自身が大学では女性として自分の立場をどのように表現するかといった事に焦点を当てて考えるゼミに所属しているので、この国際会議に出席し、見たもの、聞いたものは最高の資料になり、また今後の課題を考えなければならないと思いました。
 他にも、Consultation day、日本政府・NGO主催のサイドイベント、日本政府のブリーフィング、PPSEAWA Parallel Event、PPSEAWA 90th anniversary、Youth Dialogue等の様々なイベントや機会が設けられており、どれもが私を熱くさせてくれました。なぜなら、自分は英語をずっと勉強してきているのに、100%で理解する事が出来ないもどかしさや、発言の機会があったYouth Dialogueでは、自分の発言に自信が持てなかった事のもどかしさに、直面しましたが、やはり、世界中の幅広い世代の女性が女性の問題について考え、声をあげ発信しているその様子が、女性の一人として、女性は皆、こうあるべきだと思いました。こうした刺激がたくさんある中で、私はもっと若者が参加し、意見を発信していく事が今後、必要になってくると強く感じました。
 国際会議に参加したこの経験を通して、もっと世界の理解を深めて、勉強をして、自分の意見を胸張って言えるような自信を持った自立した女性になり、世界とのつながりを大切にしていきたいと思いました。
 最後になりますが、CSW62に参加させて頂きました事に感謝申し上げます。今後ともどうぞよろしくお願い致します。

「男性を巻き込んだ議論を」

                         慶應義塾大学法学部政治学科 若林絵里香

 この度は、パシイワのユース代表として、第62回国連女性の地位委員会(CSW62)に派遣していただき、誠にありがとうございました。このように大変貴重な学びの機会を設けて下さったことに、改めて感謝申し上げます。

 この会議に参加できたことがいかに恵まれたことなのか、特に現地に到着してから、実感しました。というのも、CSW62が開始する前のオリエンテーションのようなイベントにあたる「コンサルテーション・デー」、およびその後会議が開始してからも、しばしばビザの承認が問題として取り挙げられていました。世界中に、この会議に参加することを理由に申請したビザが、アメリカ政府に認めてもらえず、渡航できなかった人が多くいたそうなのです。自分がここにいる事の価値を自問自答しながら、来たくても来ることのできなかった人々がいる事を念頭において、たくさん吸収して帰りたいと強く思いました。

 そもそも、今回CSW参加に応募することに至ったのは、私は近い将来、国際ジャーナリストという立場から、声の届いていない人々の現状を発信し、現地の人々と国際社会を結ぶことで、国際協力に携わりたいという目標があったからでした。その目標を実現するために、大学では政治学を専攻し、学内外で社会情勢への知見を広げるべくして、様々な活動に従事してきました。そうして、勉強や課外活動の経験を積んで行く中で、また、自分自身一人の女性として日々の生活の中でジェンダーに基づいたハラスメントや劣等感を感じた経験から、ジェンダー問題に関する意識が強まりました。自分の生活圏外ではどのようにジェンダー問題が捉えられ、どのような取り決めのもとで、問題改善への活動が行われているのかが知りたいと思いました。

 そのようにして始まったCSWでしたが、私は今回のカンファレンスで、いくつかの衝撃を受けました。まず、CSW62の開会式にあたるようなイベントで、国連本部のジェネラル・アセンブリー・ホールで行なわれた「オープニングセッション」にて、UN Womenの事務総長であるプムズィレ・ムランボ=ヌクカ氏が、挨拶のスピーチの中で次のように述べました。

“Unless we accelerate our efforts, it will take 217 years to achieve full gender equality.”

この発言には大変驚きました。彼女の見解によれば、このまま現状のペースで進めば、世界における男女平等を実現するには、あと217年もかかるというのです。確かに、日々の生活の中でも、まだまだ男女格差があることは自分の身をもって感じます。ですが、今はデジタル化が進み、情報が簡単に行き渡る世の中になりました。そのおかげで、人権に対する普遍的な認識や枠組みを作り上げることが、以前よりも簡単にできるようになっているのではないかと私は考えていました。しかし現状は、そう甘くはありませんでした。

今回のCSWで、このように私は主にデジタル化がジェンダー問題にどのような影響を与えているのかということに興味がありました。そのため、優先テーマは「農村女性と女児のジェンダー平等とエンパワーメント実現への課題と機会」でしたが、あえてレビュー・テーマだった「メディア、情報、コミュニケーション技術への女性の参加とアクセス及び女性の地位の向上とエンパワーメントのための活用とインパクト」に沿ったイベントに多く参加しました。その結果、メディアの技術が発展したとはいえ、まだまだ世界においては、それに対するアクセスが行き渡っていないところが多くある事を学びました。

世界中の若者が集い、様々なテーマに関してディスカッションを行ったり、ワークショップを体験したりした「ユース・ダイアログ」では、各地域で活動をされている若い代表者によるトークセッションがありました。その中で、例えばシエラレオネでは有料のネットカフェでしかインターネットにアクセスが出来なかったり、学校にパソコン室があるが電気がつく時間が限られている地域があったりする事を知りました。フィジーではラジオが主流のメディア媒体で、携帯電話も少しずつ普及はしているが、サービスがまだ悪いことが良くあるそうです。ベネズエラでは電気不足やネット上の言語の壁に悩まされる先住民がいたり、ガーナではフリー・Wi-Fiが無かったりと、日本では当たり前のように手に入るツールを手に入れることが非常に難しい事を学びました。

また、そのアクセスにおいて、男女間で大きな差がある事も知りました。例えばインドでは、ジェンダーに基づいた役割分担がはっきりしているため、女性は家事で忙しく、男性に比べてメディアへのアクセスが制限されてしまうことがあるそうです。さらに、メディアのコンテンツも非常に偏っている事が、会議を通して言われてきました。例えば、国連本部外で行われたパラレル・イベントで、“The Depiction of Women and Women Leaders in Film, History and Society”(映画・歴史・社会における女性や女性リーダーの描写)というものに参加しましたが、そこではタイトルの通り、いかに女性の描写が様々な場面で男尊女卑的な観点でされているかが強調されていました。既存のメディアでは、そのコンテンツ製作者の大半が男性だったことから、どうしてもその内容も男性視点になってしまいます。言われてみれば当然のことです。映画やテレビドラマの主人公に女性や女の子が男性や男の子より少ないことが挙げられていました。こういった無意識な偏りが、視聴者にも伝わり、社会にも反映されてしまっていることに気がつかされました。歴史の描写も同じです。戦争体験を男性の視点から見ることは女性の視点から見るのとは大きく異なりますが、その語られ方に違いがあるそうです。女性によるストーリーテリングが増えることで、何か紛争の解決策や防止策を考える糸口が見つけられるのではないか、という話にはとても感銘を受けました。それを実現するためには、もっと女性の表現の自由が守られ、発信していくプラットフォームへのアクセスを確保していかなくてはならない事を強く感じました。

 逆にむしろ、情報過多でグローバル化が進む現在だからこそ生じる問題あることも知りました。例えば、私が参加した国連本部内で行われるサイドイベントの一つに、アイスランド政府主催の“Digital Gender Violence and Hate Speech”(デジタル・ジェンダー・バイオレンスとヘイトスピーチ)というものがありました。ここでは、いかに女性のジャーナリストが男性に比べてヘイトスピーチを受けやすいのか、という話がありました。アイスランドでは、すでに人口の98%の人々がFacebookを利用しているそうです。その分、女性に対するオンライン上での差別的な発言がしてやまないそうです。アイスランド政府のパネリストは、“The keyboard is mightier than the sword”(キーボードは剣より強し)という世界になっていると述べていました。しかし、これはあくまでも手段の話であり、このような問題が生じてしまう根本的な理由は、女性に対するリスペクトがまだまだ欠如してしまっていることだと思いました。そして、それを解決するためには、誰よりも男性を巻き込んだ議論を行うことが重要だと感じました。

初日の「オープニング・セッション」で、国連事務総長のアントニオ・グテーレスさんは、 “I am a proud and loud feminist”と述べました。これから、もっとそのような男性が増え、男女問わず、お互いの権利を主張することができる社会を強く願います。日本に帰国してきて早々、日々のニュースではセクシャルハラスメントに関する報道が耐えず、時にはウンザリすることがあるかと思います。それでも、CSW62で感じたポジティブなエネルギーを思い出し、これだけ多くの方々がより住みやすい社会のために活動されている事を原動力に、自分もこれから精進して参りたいです。

開催日2018年03月12日〜2018年03月23日
種別その他のイベント
会場ニューヨーク 室場:国連本部 (区外/)
料金有料 0円
対象会員限定

2017年国際パシイワ 中間(理事)会議

内容

タイ・バンコクにて国際パシイワの中間(理事)会議(Mid-term Council Meeting)が開催され、日本からは3名の理事とオブザーバー14名、計17名が出席しました。中間会議は、理事が前回の本会議の議事録を検討したり、次回の会議について話しあうのが主たる目的ですが、最近はより広く一般の参加を募り、交流を深めるということにも意義を見いだしているようです。

折しもタイは昨年10月のプミポン国王の崩御後、国中が一年間の服喪中であり、ドレスコードは黒基調との指定でした。しかしその中でも、会議場以外でのおもてなし、エクスカーションにまで隅々まで行き届いた心配りに、有意義で楽しい時間を過ごすことが出来ました。

次回は2019年に、台湾で国際大会本会議が開催される予定です。

開催日2017年08月07日〜2017年08月09日
種別その他のイベント
会場タイ バンコク 室場:シャングリラ・ホテル (区外/)
料金有料 0円
対象会員限定

若手会員支援基金のご報告

内容

CSW61参加者からの報告

若い会員の国際的な活躍を願うパシイワ会員皆様の寄付からなる「若手会員支援基金」。
今年は3月13日〜24日ニューヨーク国連本部で開催された「第61回国連女性の地位委員会」に参加を希望し審査をパスした5名の学生に支援金として一人5万円が贈られました。
応募資格は、会員であること(応募時に会員の推薦で会員となることも可能)、帰国後特別な事情を除いて、少なくとも 5 年以上会員として活動を継続できることです。また日英文のエッセイによる審査もありました。現広報委員長、書記も本事業の「卒業生」」です。
参加した5名のユース会員全員が会に先立って開催された「ユース・フォーラム」(3月11〜12日)に参加し、世界の若い熱気に刺激を受けたようです。詳細は以下の5名のレポートをお読み下さい。皆それぞれにCSWへの参加に意義を見出し、それを可能にしたパシイワの若手会員支援事業への感謝を折に触れ示していました。私たちにとっても嬉しく励まされることでした。
今後も本事業が皆様からの暖かいご支援を受け、より発展してゆくことを願ってやみません。私たちもユ−ス会員がイニシアティブをとれるような事業を増やしていきたいと考えています。(柳下真知子)

日本政府代表団の一員として参加した「Youth Forum」
                 東京大学教養学部教養学科4年 船引 はるか
2017年3月、ニューヨークの国連本部で開催された第61回国連女性の地位委員会(Commission on the Status of Women)に参加しました。世界中の政府関係者、NGO、民間セクターの方々が集い、ジェンダーにおける課題、特に今年のテーマである「変化する仕事の世界における女性の経済的エンパワーメント」について議論した場において、日本パシイワのユースとして、かつ日本政府代表団の一員として学んだことを報告します。主に、本会議に先立って開催されたYouth Forumに焦点をあてます。

◆Youth Forum概要
 Youth Forumでは、本会議にユースの意見を届けるために、様々な国のユースが集い、ジェンダー平等に関する課題(性的マイノリティー、貧困、難民、民族、多様性など関連事項も含め)の優先事項について議論し、本会議に提出する文書をまとめました。1日目はUN Womenの事務局長を始めとするハイレベルの方々によるスピーチやジェンダーの分野に関わる活動家のパネルディスカッション、テーマ別の少数でのディスカッションが行われ、2日目はパネルディスカッションの他、参加者間のノウハウの共有の場もありました。最後に、2日間にわたる議論をふまえた本会議提出用文書の一部が発表されました。成果文書の中で特にユースが押し出しているポイントは、ジェンダーは“binary(二つのみで構成される)”ではないということ、そしてジェンダー平等の実現には男性の参画が不可欠であるということ。また、ユースにはフォーラムの場で学んだことをそれぞれの地元に持ち帰り、変化を起こしていくという役割の重要性もフォーラム開催中、何度も強調されました。

◆学んだこと
 Youth Forumでは、ジェンダー平等のために活動する方々がなぜ活動するに至ったのか、実際にどのようなことをしているのか、そして「地域の人を巻き込めたか」等それぞれの成功要因について学ぶことができました。多くの方々のメッセージには世代間の協力関係の必要性が押し出されていました。
 日本政府代表としてのタスクはYouth Forumの記録をとること、そして機会があれば発言をすることでした。本会議と違い、各国代表が順に発表していく場はありませんでしたが、少数ディスカッションの際に日本の現状や文化について触れながら自分の意見を発信することができました。

◆これからの課題
 個人的な課題としては、相手の立場を念頭におきつつ、みずからの意見をしっかりと発信することです。政府関係者やNGOの代表の方を前にするとお話を聞くことに集中してしまいがちですが、それに留まらずに議論ができるようになる必要があると感じました。組織的な課題としては、日本のユースの意見が政府に、そして国連機関にさらに届きやすくなるようにユースが団結し、働きかけていく必要があります。そのためにもユース代表の制度は形式的なものにとどまらず、ユースが直接的に関われる制度となっていくことを期待しています。

積極的に問題について学ぶ
                 武蔵野大学政治経済学科4年生 千田 玲

私が一番印象に残ったイベントは、Consultation Dayである。Consultation Dayとは、CSWの会議を準備することと参加者間での相互作用を容易にすることを目的として開かれた。今回のテーマはCSW61の優先テーマに関連して、変化する仕事の世界での女性の権利と男女平等である。主な日程は、午前中にオマリー議長を含めた対談と様々な専門家を集めてのパネルディスカッションが行われ、午後はテーマごとに分かれてのディスカッションが行われ、その後再び全体で集まり、セッションごとの報告を行った。

パネルディスカッションにおける主な論点の一つは、女性の仕事の環境の改善の必要性であった。長時間労働や力仕事などの厳しい労働、また不当に安い報酬に対しては、公営企業や社会、制度によって環境改善を討論していくべきだとの意見が見られた。また、仕事に就く機会の平等については教育や奨学金制度の充実が重要であるという意見があった。さらに、CSW62の優先テーマ農業女性についても言及された。

CSW61参加の全体を通して、私が学んだことは積極的に問題について学ぶということである。今年の優先テーマ「変化する仕事の世界での女性の経済的エンパワーメント」ということで私が関心をもった事柄はインターネット上での問題であった。インターネット上の仕事は、その普及により仕事が多様化し容易に仕事ができ、時間もフレキシブルな理由から育児や家事をしながら行う女性が増えている一方で、制度がそうした技術の進歩が社会にもたらす影響に追いつけず、短期的でその結果、十分な身分保障がないまま仕事をしてしまう女性が増え、かえって女性の経済的自立などに悪影響及ぼしているという問題がある。加えて、Twitter等のSNSの普及によるネット上での性差別も問題になっている。このように、私たちが毎日のように使っているSNSやネットで、ヘイトスピーチやセクシャルハラスメントが存在していたことを私はCSWに参加して初めて知り、とても驚いた。普段SNSやネットを利用していても自ら関心を持って学ぼうとしなければ、身近なものでも気づけないと分かり、改めて学ぶことの重要性を実感した。そして、世界中の女性が女性に関する問題に関心をもって意欲的に学んでいる姿勢や、国際的な会議や討論を初めて目の当たりにすることができたことは、私にとって良い刺激となった。この経験を活かして私なりに勉強を続けていき、社会に何らかの貢献ができたらと思う。

最後にCSW中の天候について述べておきたい。3月のニューヨークはまだまだ寒さが厳しく、外で並ぶことも多いのでニット帽や手袋、ブーツなど防寒着は必需品であると思う。さらに今年はブリザードにより、ニューヨーク市は非常事態宣言となり、初めてCSWのイベントが一1日中止された。

若者の力を再確認
                 神戸女学院大学文学部英文科2回生 日野 玲

CSW61は私にとって初めての国際的な会議であり、とても刺激的な毎日でした。その中にはユースフォーラム、モーニングブリーフィング、サイドイベント等の英語が使われるものだけでなく日本の団体が日本人だけで集まる機会もありました。日本政府とNGO主催のサイドイベントでの役割の確認等を他のNGO団体とする機会もありました。国連日本政府代表部によるブリーフィングもそんな機会の1つでした。

内閣府や外務省、私たちパシイワや他のNGO団体等が集まり、CSW61での政府の関りの経緯や活動、合意文書作成の最新経過について詳しく聞くことができました。私たちはユースフォーラムに参加したことの報告をしました。パネラーに東アジアの人が少ないこと、様々な団体やCSW61自体がSNSを多く利用し積極的に若者を取り入れようとしていたこと、小学生くらいの小さな子どもも参加しており堂々と発言していたこと
等ユースフォーラムに参加して気づいたことを共有しました。若者の一人として意見を日本代表団に伝えることができてよかったです。日本代表団だけではなくいろんな団体が若者の力を必要とし大切にしています。他の団体の若い方ともこのブリーフィングで会うことができて、もっと自分も積極的に行動しようと思い、若者の力を再確認することができました。ユースからの報告だけでなく合意結論についても話し合い、私自身このような様々な団体の日本代表が集まる話し合いに参加するのは初めてだったので参加し緊張感を持った空気を味わうだけでとても刺激的でしたし、こうやって世界とつながっているのだと実感することができました。

他にも、国連本会議場での政府間会議の傍聴や様々なイベントに参加して、英語がわからずもどかしい思いもたくさんしました。また英語だけでなく世界情勢や人々の権利に関する問題等もっともっと勉強していかなければいけないと思わされる日々でした。残り二年間の大学生活が始まる前にCSW61に参加できたことは自分にとって大変貴重な機会でした。ニューヨークの地で学び、気づき、考えたことをこれからの日々にいかしていけるよう頑張りたいと思います。

拍手の力と若者が参加する意義
                 神戸女学院大学文学部英文科2回生 蒔田 小百合

私は2017年3月にニューヨークで行われたCSW61にYouthとして参加しました。このことに関する報告をするにあたり、まず今回このような機会を与えてくださいましたパシイワ会員の皆様に深く感謝いたします。
私は3月12日にニューヨーク市内のハンターカレッジで行われたConsultation Dayに参加しました。この参加を通して心に残ったことが二つあります。まず一つ目は、パネリストの皆さんの発言に対して共感することがある時、参加者の方々が拍手をおくる事です。いつも人の話は静かに聞かなければならないと考えてしまう私にとって、大変新鮮なことでした。そして、拍手をおくることで、聴者が会話に参加しているということを強く感じることができ、より刺激のあるものを生み出せているのだと思いました。もう一つ心に残ったことは、今必要なことは共存するための変化ということです。この日の話し合いの中で、例えば幼少期に女の子だから、男の子だからといっておもちゃを制限するのはよくない。選ぶ権利があり、お互いに尊重するべきである。という話がありました。幼少期のおもちゃを性によって制限する事は、女の子だから、男の子だから、という考えをもつきっかけになる事であり、そのことはおもちゃの選択だけにはとどまらず私たちの生活の様々な考え、価値観に影響を及ぼすのだろうと思いました。Women’s rights are human rightsということが当然のこととして実現されるには、男性の
なのだと、この日の参加を通して学びました。
 今回のCSW61の全体を通して強く感じた事は、若者の参加が必要とされているということです。若者の意見を取り入れること、どうそれを取り入れていくかが課題です。期間中に行われていたパラレルイベントでは若い人たちが行っているものもあり、国際連合の本部である場所で若者の参加が求められているということが日本でももっと多くの人に伝わり、日本からの参加がより活発なものになるように今後の活動を続けていきたいと思いました。


意見を述べることの大切さ
                 神戸女学院大学文学部英文科2回生 藤野 萌

 3月17日、日本政府主催のサイドイベントが開催されました。世界各国39カ国、計156名の方が参加し、少女、女性の教育、職場でのセクシュアルハラスメントや、マタニティーハラスメント、シングルマザーの状況などについて、セッションが行われました。日本の現状報告はもちろんのこと、他国の状況報告も交えながら、意見交換を行いました。
 教育面では、各国の報告と合わせて、JICA(国際協力機構)の支援報告もありました。日本をはじめとする世界各国で、どのような対策や支援が行われているのかを聞くことができました。
 また、代表者のみが発言するのではなく、参加者であったユース世代も明確に意見を述べ、セッションの参加者の一員として確立していました。
 開始時間経過後も多くの参加希望者が会議場の前まで詰めかけ、参加を希望する声が大きく聞かれました。様々な国の方が日本の政策に注目し、今回のサイドイベント「女性の経済力強化に向けての鍵」のテーマに関心を示していることがわかりました。
 3月11日から12日にかけて、Youth Forumが開催されました。多くのユース世代が参加し、全体でセッションを行った後、建物内の会議室にわかれて、トピックごとにミニセッションを行いました。私は暴力についてのセッションに参加し、ガールスカウト世界連盟の代表派遣団によるVoice Against Violenceという教育プログラムに参加しました。
 暴力の種類、起因や対策についてグループごとにディスカッションを行い、模造紙にまとめてグループ発表を行いました。自身がガールスカウトに所属し活動していたことで、プログラムの内容を理解し、ディスカッションに参加することができました。小さな子どもも参加していましたが、自分の意見をはっきりと述べ、一員としてしっかりと参加することができていて感心しました。

開催日2017年03月11日〜2017年03月24日
種別その他のイベント
会場ニューヨーク 室場:国連本部・その他市内施設 (区外/)
料金有料 0円
対象会員限定

若手支援事業

内容

ニューヨーク国連本部で「第61回国連女性の地位委員会(CSW61)」が開催されました。日本パシイワからは若手会員5名を含む7名が参加。「ユース・フォーラム」3月11〜12日)には若手会員が全員参加しました。

CSW61に参加する若手会員を支援するにあたっては、去年11月に応募要項を発表、日本語及び英語で応募理由、現在の活動報告を提出いただき、選考役員3名により書類選考、以下5名、千田玲さん(東京)、船引はるかさん(東京)、日野玲さん(関西)、蒔田小百合さん(関西)、藤野萌さん(関西)に決定、1人5万円を支給しました。

尚、うち1名、船引はるかさんは、日本政府代表団の初代ユース代表となり、会として栄誉あることとなりました。

CSWでは、国連本部で開催される政府間会議と並行して、世界各国の女性を取りまく課題に取り組む数百のNGO、活動家によるイベントが開催される他、国連本部大会議場での傍聴、日本政府とNGOの連携イベントでの役割分担、他国のパシイワ会員との交流、日本政府国連代表部のブリーフィング、CSW NGOによるブリーフィング、各国の人たちとのネットワーキング/レセプション(雪のため中止)もあります。「若い人に広く世界で活躍して欲しい」という会員の願いから設立された「若手会員支援基金」は、今年も有意義に使われました。

CSW61参加報告は会報でお知らせする予定です。

資料リンク: 昨年の応募要項はこちら。今年も同様の形で秋頃募集する予定 (PDF書類, 905,543 byte)

開催日2017年03月13日〜2017年03月24日
種別その他のイベント
会場ニューヨーク 室場:国連本部・その他市内施設 (区外/)
料金有料 0円
対象会員限定

マレーシア国際会議

内容

マレーシア・クアラルンプールのロイアルチュラン・クアラルンプールホテルにて国際大会本会議が開催され、13か国より総勢225名が出席し、日本からは13名が出席しました。

会議は"Respect for the Environment for a Sustainable and Peaceful Future" (持続可能かつ平和な未来のための環境への敬意・尊重)というテーマで行われ、メンバー各国からのパネルプレゼンテーションやディスカッションが行われました。

会議の締めくくりには、メンバー各国が、
 〆8紊盍超問題への取り組みに力を入れること、
 環境問題に対して女性の視点からの持続可能な解決策を模索し
  実行していくこと、
 女性の地位の向上のために取り組むこと 、
 だぢ經屬梁佻叩Ω鯲を促進し若手メンバーを増やしていく
  こと、
が共通課題として発議されました。

次回の国際大会本会議は、2019年に台湾で行われる予定です。

開催日2016年08月24日〜2016年08月29日
種別その他のイベント
会場マレーシア クアラルンプール 室場:ロイアルチュラン クアラルンプールホテル (区外/)
料金有料 0円
対象会員限定