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若手会員支援基金のご報告

内容

CSW61参加者からの報告

若い会員の国際的な活躍を願うパシイワ会員皆様の寄付からなる「若手会員支援基金」。
今年は3月13日〜24日ニューヨーク国連本部で開催された「第61回国連女性の地位委員会」に参加を希望し審査をパスした5名の学生に支援金として一人5万円が贈られました。
応募資格は、会員であること(応募時に会員の推薦で会員となることも可能)、帰国後特別な事情を除いて、少なくとも 5 年以上会員として活動を継続できることです。また日英文のエッセイによる審査もありました。現広報委員長、書記も本事業の「卒業生」」です。
参加した5名のユース会員全員が会に先立って開催された「ユース・フォーラム」(3月11〜12日)に参加し、世界の若い熱気に刺激を受けたようです。詳細は以下の5名のレポートをお読み下さい。皆それぞれにCSWへの参加に意義を見出し、それを可能にしたパシイワの若手会員支援事業への感謝を折に触れ示していました。私たちにとっても嬉しく励まされることでした。
今後も本事業が皆様からの暖かいご支援を受け、より発展してゆくことを願ってやみません。私たちもユ−ス会員がイニシアティブをとれるような事業を増やしていきたいと考えています。(柳下真知子)

日本政府代表団の一員として参加した「Youth Forum」
                 東京大学教養学部教養学科4年 船引 はるか
2017年3月、ニューヨークの国連本部で開催された第61回国連女性の地位委員会(Commission on the Status of Women)に参加しました。世界中の政府関係者、NGO、民間セクターの方々が集い、ジェンダーにおける課題、特に今年のテーマである「変化する仕事の世界における女性の経済的エンパワーメント」について議論した場において、日本パシイワのユースとして、かつ日本政府代表団の一員として学んだことを報告します。主に、本会議に先立って開催されたYouth Forumに焦点をあてます。

◆Youth Forum概要
 Youth Forumでは、本会議にユースの意見を届けるために、様々な国のユースが集い、ジェンダー平等に関する課題(性的マイノリティー、貧困、難民、民族、多様性など関連事項も含め)の優先事項について議論し、本会議に提出する文書をまとめました。1日目はUN Womenの事務局長を始めとするハイレベルの方々によるスピーチやジェンダーの分野に関わる活動家のパネルディスカッション、テーマ別の少数でのディスカッションが行われ、2日目はパネルディスカッションの他、参加者間のノウハウの共有の場もありました。最後に、2日間にわたる議論をふまえた本会議提出用文書の一部が発表されました。成果文書の中で特にユースが押し出しているポイントは、ジェンダーは“binary(二つのみで構成される)”ではないということ、そしてジェンダー平等の実現には男性の参画が不可欠であるということ。また、ユースにはフォーラムの場で学んだことをそれぞれの地元に持ち帰り、変化を起こしていくという役割の重要性もフォーラム開催中、何度も強調されました。

◆学んだこと
 Youth Forumでは、ジェンダー平等のために活動する方々がなぜ活動するに至ったのか、実際にどのようなことをしているのか、そして「地域の人を巻き込めたか」等それぞれの成功要因について学ぶことができました。多くの方々のメッセージには世代間の協力関係の必要性が押し出されていました。
 日本政府代表としてのタスクはYouth Forumの記録をとること、そして機会があれば発言をすることでした。本会議と違い、各国代表が順に発表していく場はありませんでしたが、少数ディスカッションの際に日本の現状や文化について触れながら自分の意見を発信することができました。

◆これからの課題
 個人的な課題としては、相手の立場を念頭におきつつ、みずからの意見をしっかりと発信することです。政府関係者やNGOの代表の方を前にするとお話を聞くことに集中してしまいがちですが、それに留まらずに議論ができるようになる必要があると感じました。組織的な課題としては、日本のユースの意見が政府に、そして国連機関にさらに届きやすくなるようにユースが団結し、働きかけていく必要があります。そのためにもユース代表の制度は形式的なものにとどまらず、ユースが直接的に関われる制度となっていくことを期待しています。

積極的に問題について学ぶ
                 武蔵野大学政治経済学科4年生 千田 玲

私が一番印象に残ったイベントは、Consultation Dayである。Consultation Dayとは、CSWの会議を準備することと参加者間での相互作用を容易にすることを目的として開かれた。今回のテーマはCSW61の優先テーマに関連して、変化する仕事の世界での女性の権利と男女平等である。主な日程は、午前中にオマリー議長を含めた対談と様々な専門家を集めてのパネルディスカッションが行われ、午後はテーマごとに分かれてのディスカッションが行われ、その後再び全体で集まり、セッションごとの報告を行った。

パネルディスカッションにおける主な論点の一つは、女性の仕事の環境の改善の必要性であった。長時間労働や力仕事などの厳しい労働、また不当に安い報酬に対しては、公営企業や社会、制度によって環境改善を討論していくべきだとの意見が見られた。また、仕事に就く機会の平等については教育や奨学金制度の充実が重要であるという意見があった。さらに、CSW62の優先テーマ農業女性についても言及された。

CSW61参加の全体を通して、私が学んだことは積極的に問題について学ぶということである。今年の優先テーマ「変化する仕事の世界での女性の経済的エンパワーメント」ということで私が関心をもった事柄はインターネット上での問題であった。インターネット上の仕事は、その普及により仕事が多様化し容易に仕事ができ、時間もフレキシブルな理由から育児や家事をしながら行う女性が増えている一方で、制度がそうした技術の進歩が社会にもたらす影響に追いつけず、短期的でその結果、十分な身分保障がないまま仕事をしてしまう女性が増え、かえって女性の経済的自立などに悪影響及ぼしているという問題がある。加えて、Twitter等のSNSの普及によるネット上での性差別も問題になっている。このように、私たちが毎日のように使っているSNSやネットで、ヘイトスピーチやセクシャルハラスメントが存在していたことを私はCSWに参加して初めて知り、とても驚いた。普段SNSやネットを利用していても自ら関心を持って学ぼうとしなければ、身近なものでも気づけないと分かり、改めて学ぶことの重要性を実感した。そして、世界中の女性が女性に関する問題に関心をもって意欲的に学んでいる姿勢や、国際的な会議や討論を初めて目の当たりにすることができたことは、私にとって良い刺激となった。この経験を活かして私なりに勉強を続けていき、社会に何らかの貢献ができたらと思う。

最後にCSW中の天候について述べておきたい。3月のニューヨークはまだまだ寒さが厳しく、外で並ぶことも多いのでニット帽や手袋、ブーツなど防寒着は必需品であると思う。さらに今年はブリザードにより、ニューヨーク市は非常事態宣言となり、初めてCSWのイベントが一1日中止された。

若者の力を再確認
                 神戸女学院大学文学部英文科2回生 日野 玲

CSW61は私にとって初めての国際的な会議であり、とても刺激的な毎日でした。その中にはユースフォーラム、モーニングブリーフィング、サイドイベント等の英語が使われるものだけでなく日本の団体が日本人だけで集まる機会もありました。日本政府とNGO主催のサイドイベントでの役割の確認等を他のNGO団体とする機会もありました。国連日本政府代表部によるブリーフィングもそんな機会の1つでした。

内閣府や外務省、私たちパシイワや他のNGO団体等が集まり、CSW61での政府の関りの経緯や活動、合意文書作成の最新経過について詳しく聞くことができました。私たちはユースフォーラムに参加したことの報告をしました。パネラーに東アジアの人が少ないこと、様々な団体やCSW61自体がSNSを多く利用し積極的に若者を取り入れようとしていたこと、小学生くらいの小さな子どもも参加しており堂々と発言していたこと
等ユースフォーラムに参加して気づいたことを共有しました。若者の一人として意見を日本代表団に伝えることができてよかったです。日本代表団だけではなくいろんな団体が若者の力を必要とし大切にしています。他の団体の若い方ともこのブリーフィングで会うことができて、もっと自分も積極的に行動しようと思い、若者の力を再確認することができました。ユースからの報告だけでなく合意結論についても話し合い、私自身このような様々な団体の日本代表が集まる話し合いに参加するのは初めてだったので参加し緊張感を持った空気を味わうだけでとても刺激的でしたし、こうやって世界とつながっているのだと実感することができました。

他にも、国連本会議場での政府間会議の傍聴や様々なイベントに参加して、英語がわからずもどかしい思いもたくさんしました。また英語だけでなく世界情勢や人々の権利に関する問題等もっともっと勉強していかなければいけないと思わされる日々でした。残り二年間の大学生活が始まる前にCSW61に参加できたことは自分にとって大変貴重な機会でした。ニューヨークの地で学び、気づき、考えたことをこれからの日々にいかしていけるよう頑張りたいと思います。

拍手の力と若者が参加する意義
                 神戸女学院大学文学部英文科2回生 蒔田 小百合

私は2017年3月にニューヨークで行われたCSW61にYouthとして参加しました。このことに関する報告をするにあたり、まず今回このような機会を与えてくださいましたパシイワ会員の皆様に深く感謝いたします。
私は3月12日にニューヨーク市内のハンターカレッジで行われたConsultation Dayに参加しました。この参加を通して心に残ったことが二つあります。まず一つ目は、パネリストの皆さんの発言に対して共感することがある時、参加者の方々が拍手をおくる事です。いつも人の話は静かに聞かなければならないと考えてしまう私にとって、大変新鮮なことでした。そして、拍手をおくることで、聴者が会話に参加しているということを強く感じることができ、より刺激のあるものを生み出せているのだと思いました。もう一つ心に残ったことは、今必要なことは共存するための変化ということです。この日の話し合いの中で、例えば幼少期に女の子だから、男の子だからといっておもちゃを制限するのはよくない。選ぶ権利があり、お互いに尊重するべきである。という話がありました。幼少期のおもちゃを性によって制限する事は、女の子だから、男の子だから、という考えをもつきっかけになる事であり、そのことはおもちゃの選択だけにはとどまらず私たちの生活の様々な考え、価値観に影響を及ぼすのだろうと思いました。Women’s rights are human rightsということが当然のこととして実現されるには、男性の
なのだと、この日の参加を通して学びました。
 今回のCSW61の全体を通して強く感じた事は、若者の参加が必要とされているということです。若者の意見を取り入れること、どうそれを取り入れていくかが課題です。期間中に行われていたパラレルイベントでは若い人たちが行っているものもあり、国際連合の本部である場所で若者の参加が求められているということが日本でももっと多くの人に伝わり、日本からの参加がより活発なものになるように今後の活動を続けていきたいと思いました。


意見を述べることの大切さ
                 神戸女学院大学文学部英文科2回生 藤野 萌

 3月17日、日本政府主催のサイドイベントが開催されました。世界各国39カ国、計156名の方が参加し、少女、女性の教育、職場でのセクシュアルハラスメントや、マタニティーハラスメント、シングルマザーの状況などについて、セッションが行われました。日本の現状報告はもちろんのこと、他国の状況報告も交えながら、意見交換を行いました。
 教育面では、各国の報告と合わせて、JICA(国際協力機構)の支援報告もありました。日本をはじめとする世界各国で、どのような対策や支援が行われているのかを聞くことができました。
 また、代表者のみが発言するのではなく、参加者であったユース世代も明確に意見を述べ、セッションの参加者の一員として確立していました。
 開始時間経過後も多くの参加希望者が会議場の前まで詰めかけ、参加を希望する声が大きく聞かれました。様々な国の方が日本の政策に注目し、今回のサイドイベント「女性の経済力強化に向けての鍵」のテーマに関心を示していることがわかりました。
 3月11日から12日にかけて、Youth Forumが開催されました。多くのユース世代が参加し、全体でセッションを行った後、建物内の会議室にわかれて、トピックごとにミニセッションを行いました。私は暴力についてのセッションに参加し、ガールスカウト世界連盟の代表派遣団によるVoice Against Violenceという教育プログラムに参加しました。
 暴力の種類、起因や対策についてグループごとにディスカッションを行い、模造紙にまとめてグループ発表を行いました。自身がガールスカウトに所属し活動していたことで、プログラムの内容を理解し、ディスカッションに参加することができました。小さな子どもも参加していましたが、自分の意見をはっきりと述べ、一員としてしっかりと参加することができていて感心しました。

開催日2017年03月11日〜2017年03月24日
種別その他のイベント
会場ニューヨーク 室場:国連本部・その他市内施設 (区外/)
料金有料 0円
対象会員限定